私は編むのが非常に遅いのです。
単純に手が遅いというのもあるし、
ちょっとでも気に入らないと、解いて編み直さないと気が済まない。
さらに、尋常じゃなく飽きやすいので、ずっと編み続けていられない…
だからウェアのような大物を編むにはかなりの覚悟がいって、
根性が続くよう神頼みも必要になります。
なので、小物ばかり編む人です。
まあでも、毛糸モコモコを編みたいかも?と思うこともたまーにあります。
とくに今日みたいにシンシンと冷える日には
暖炉の前でロッキングチェアに揺られながら日がな一日編んでいたい。
暖炉もロッキングチェアも無いけれど。
そんな中、ちょうどお友達からいただいた毛糸がありまして。
malabrigoのSilky Merinoという舶来品です。
滅多に手を出せない高級糸です。
根性的にも糸の量的にもウェアは無理だけど、巻物くらいは編める気が。
そう思いついて早速ネットで調べたところ、
同じ糸で「Honey Cowl」を編んでいる人を何人も発見。
おお、ステキ!
よし、と決意を持ってコレを編み始めたのが二週間前。
ああああ……やっと出来た…。
編む手が早くて、かつ私と違って根性が健全な人だったら
多分かかっても一週間くらいで出来上がるんじゃないかと思います。
だいたい、スワッチの段階から「ミツバチの巣模様」がきれいに出なくて
何度も解いたり他の糸で実験してみたりとグズグズグズ。
要は、「浮き目」を次の段の表編み時にどのくらいの引き加減で編むか
…の要領を掴むまでが長かったのです。疲れたー。
その名の通りシルクとメリノウールが半々くらいの糸なので
編む時にはツルツルと滑ることも多かったけれど、
暖かいだけでなくとてもとても肌触りが良くて
首のまわりが贅沢をしている気分。
巻物にして正解だったように思います。
これでちょっと勢いづいたから、このまま調子に乗ってウェア編むかなぁ。
無理かなぁ。